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個人様の事例紹介

とある相談から:マタハラはこうして起こるという一例

2014年5月13日

先日、ある相談で、マタニティーハラスメント(いわゆるマタハラ)が起こるメカニズムを垣間見たような事例がありました。

 

とある大手企業の生産管理部門に勤めている娘さんのお母様からの相談だったのですが、

 

もともと、娘さんの担当業務は4名(みな女性)で行っていたとのことです。

そのうちの1名が妊娠をし、しかも切迫流産の危機があったため、早めの産休を取ったのだそうです。

すると、もともと4名で行っていた業務を3名で行うことになり、仕事の負担量が増え、毎日夜10時まで残業するようになったそうです。

きちんと残業代は出ているのですが、さすがに女性で夜10時はきつく、その厳しい状況を、お母様に対して、妊娠した女性への愚痴という形で言うようになりました。

 

「妊娠したから、私たちが残業するはめになる」

「出産するなら会社をやめてほしい」

「どうせ時短制度をとるんだろうし、残業は減らないのだから、(妊娠した女性には)戻ってきてほしくない」

 

お母様は、それを聞いて娘さんにおっしゃったそうです。

「あなただって、将来は出産するのよ。そのことを考えたら、そんなことは思っていけないでしょ。逆にあなたが子供を産むときにそう思われたらどうするの!」

 

しかし、娘さんの答えはお母様を悲しませ、不安がらせるものでした。

「でも、妊娠しなかったら私たちの仕事はここまで増えなかったわけじゃない。妊娠するのが悪いのよ。」

 

私は、そこまで追い詰められてるのなら娘さん含めて3名が一緒になって、上司、それがだめならさらに上の上司に、増員を図ることをお願いしてみてはどうかとアドバイスいたしました。

私はこの相談を通じて、マタニティーハラスメントが起こる温床を垣間見た気がしました。

厳しい労働状況が、人の心を荒ませ、人であることを忘れさせるのです。

生命の誕生という根本さえ憎ませるマタニティーハラスメントは、実は若い女性の労働状況からも起こりうるのだということを思い知らされた相談でした。

 


 

実際のマタハラ事例について、他にお知りになられたい方は、以下を クリックして下さい。

■ある会話の中から、20年前のマタニティーハラスメント■

 

 

以下は、マタハラについての朝日新聞の連載です。、参照にされたい方は、以下をそれぞれクリックしてください。

【こんにちは!あかちゃん 第23部】 これってマタハラ?<1>「妊娠諦めろ」と言われ

 

【こんにちは!あかちゃん 第23部】これってマタハラ?<2>夜勤、時間外 妊婦でも

 

【こんにちは!あかちゃん 第23部】これってマタハラ?<3>再就職のハードル高く

 

【こんにちは!あかちゃん 第23部】これってマタハラ?<4>問われる経営者の意識