とある介護の現場から (パワハラ黄信号事例)
2014年5月12日
とある方から個人相談を受けました。
内容は、上司から、
・無視をされる、
・仕事を押し付けられる、
・勝手に(トラブルの)犯人と決め付けられる
・(ありがとう)などのお礼の言葉を言わない
などの行為があり、しかも、それらを気に入らない人にしてくるといったものでした。
実は、これらの行為は、パワハラに至る、黄信号です。
業務上、必要なコミュニケーションが欠いているからです。
職場環境改善のパワハラ定義(パワハラ=職場環境を悪化させる行為)では、
パワハラ状態にある、と判断します。(但し、法的に言えば、パワハラと認められる段階にまでは至ってないと思います)
つまり、上司の行為がこの相談者の疑問とモチベーションを低下させているからです。
ただ、この事例で私が最も重要視したポイントがあります。
それは月1回のペースで行われていた、現場会議をこの上司の権限で行わなくなったことです。
この会社は介護施設で、介護の現場にいるスタッフが集まって、意見を出し合い、問題を周知徹底させるための会議を行っており、 実際に状況の改善の効果が出ていました。
しかし、この会議が行われなくなったことで、意見を出す場が無くなり、職場の改善に繋がりにくくなり、仕事がやりづらくなったとのことです。
職場では、意見を出し合える場というのは必ず必要です。 それを無くす事は、働く上での不安感を増長させ、モチベーションを下げさせるどころか、不信感さえ芽生えさせます。
しかし、こういう意見を出し合う場の存在を嫌う人がいるのも確かです。特に管理者となると、モノを言われるよりも、自分の思うようにやりたいと思う人がいるのです。
そういった感情が好き嫌いを生み、コミュニケーションを不足させ、ついに、パワハラやメンタルを病む人を生み出す土壌へと繋がっていくのです。
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