パワハラ防止対策の基本はコミュニケーションの円滑化
2014年5月16日
パワハラ防止対策というのは、実は答えがないんです。
また、完璧なパワハラ防止対策というのも存在しません。
なぜなら、人の心というのは常に変化するからです。
今日の友は明日の敵、とでも言いましょうか。いつどこでパワハラは発生しても可笑しくないのです。
と言って、手をこまねいている訳にもいきません。
パワハラのほぼ100%が、人の心情から発生している、といっても過言ではないでしょう。データーはありませんが、私がパワハラに遭っている方のサポートを通して、感じることです。
要は、「あいつ気に食わん」という心情です。 また、自分の中に溜まったストレスや心の澱を吐き出すために、特定の人間をいじめる、ということも考えられます。
そして、パワハラなどの行為をするのです。
また、組織の性質や人間関係を利用して、陰湿に人を追い込んでいくこともあります。
なぜ、そのようなことがまかり通ってしまうのでしょうか。
パワハラが問題化するのは、一方通行的なコミュニケーションの強要や拒否が積み重なり、モチベーション悪化、効率低下、うつ病の発症、退職の強要などが引き起こされるからです。
しかし、業務命令の名の下に、上司の権威を利用したり、 仲間はずれにして、仕事の遂行を妨げるなど、コミュニケーションが拒否される場面が、パワハラの現場では多々見られます。双方相通じたコミュニケーションが欠乏しているのです。
つまり、コミュニケーションが円滑でない組織は、パワハラが横行しやすいのです。
私は常々、パワハラ=職場環境を悪化させる行為 と唱えてきました。
つまり、コミュニケーションの欠乏が職場環境の悪化を引き起こしているのです。
となると、コミュニケーションの円滑化を如何に図っていくか、というのが、パワハラ防止対策の一歩となります。