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事例紹介

「ポエム」のような言葉が新たなパワハラやブラック企業を生む?

2014年6月3日

ポエム化2014年1月14日のNHKの「クローズアップ現代」を見て思ったことです。

「あふれる“ポエム”?! ~不透明な社会を覆うやさしいコトバ~」

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3451.html

 

今、若者たちが生きがいや働き甲斐、そして自己肯定のために、「ポエム」のような言葉で自分を鼓舞させていくという状況が増えていってるのだそうだ。

 

たとえば、「夢をあきらめない」「みんなを幸せに」という啓発的な言葉を、随時唱えたり、貼り紙したりして、若手のモチベーションアップにつなげている会社が多い。

 

直感的に私は

(新手のパワーハラスメントだな・・・・)

と思いました。そして、

(ブラック企業の新たな形態)

とも思いました。

ポエム化2

今の世相、若者にとってはまさに生きづらい時代です。自己を肯定できない現実が弱さに染み入ってきます。

その弱さにつけこんで、優しさや自己肯定につながる言葉を多用し、人としての主体性を得たかのような錯覚を与え、人としての主体性を奪っていく・・・・

もちろん、当の本人は気づいていません。気づこうものなら、おそらく会社から捨てられるのでしょう。ですが、働いてる若者の労働時間が半端なく長い(番組で紹介していた例では、1日16時間)。

 

つまり、人としての主体性(もどき)を得て、過酷な状況に身を置く。

 

いろいろなケースがあるようですが、気になったのは、インタビューを受けていた若者が

「私が」「僕が」という言葉を使っていたことです。

まず、自分ありきなんですね。「私は夢を諦めない」「僕がみんなを幸せにする」 それが自分だと思い込んでいる。

ただ、「私」や「僕」は、人から与えられるものではないはずです。

もし、その若者がその会社や団体に入っていなかったら、彼らは「私は」「僕は」という言葉をつかったでしょうか。つまり、彼らが自ら主体的に勝ち得た「私は」「僕は」ではないのです。

 

ですが、彼らはそれを受け入れる。与えられた主体性で自己肯定に向かう。

そして、自分という存在が壊されていくのも気づかないまま、突っ走る。

 

ハラスメントというのは、詰まるところ「人間性の否定」に繋がっていきます。

そして、会社や職場というのは、性質上、意図するしないに関わらず「人間性の否定」が起きやすいのです。なぜなら、会社は従業員に対して給料という生殺に直結する権限を持っているからです。

 

私がパワーハラスメントと思ったのは、会社が生殺権を上手く利用して、優しい言葉で若者を染め、人間性を奪っていると感じているからです。

もちろん、彼らは否定するでしょう。ですが、彼らは所属する会社を離れた、自分独自の「考え」を持っているのでしょうか。おそらく、話し合いをしても彼ら独自の考えは出てこないと思います。彼らの言う「夢を諦めない」とか「みんなを幸せにする」という言葉は、彼らが考え抜いて出したものではなく、与えられたものだからです。

 

ですが、最大の問題は、そこにつけ込んだ会社側のありようです。

「ポエム」のような優しい言葉を多用するのは、若者が無条件に過酷な労働環境に身を投じるようにする為の労務管理上の「技術」でしかありません。そこに従業員に対する思いやりなどの「人間性」は無いのです。

会社全体が、方針として労務管理上、「ポエム」のような優しい言葉を多用するのであれば、それはまさしく「ブラック企業」です。

 

そのことに若者たちにもいち早く気づいて欲しいと思います

 

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