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事例紹介

現代思想 ハラスメント社会

2014年6月19日

今回は、本(正確には雑誌)の紹介です。

 

http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791712700

 

現代思想 2013年11月号 特集=ハラスメント社会 セクハラ・パワハラ・アカハラ・マタハラ…/青土社
¥1,300
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ほとんど、まるまるハラスメントについての記事が覆い尽くされています。

内容も

・精神科的観点

・ジャーナリストとから見た観点

・学校や大学のハラスメント

・柔道のハラスメント問題

・ジェンダーの視点

・セクハラ・マタハラから見える問題

・企業合理化

・テクスチュアルハラスメント(文章上の性的いやがらせ)

・スポーツ現場におけるハラスメント

・社会運動や市民運動内部のハラスメント

と多彩だ。

すべてを読みきったわけではないが、一番の衝撃は、香山リカさんが書いた「ハラスメントが奪う『気づき』」です。

こういう仕事をしてると、常日頃ハラスメントに接しますから、クールに「ああ、ハラスメントですね。」「そんなの許せませんね」「それは単なるわがままですね」と割り切ってしまう傾向に陥りやすくなります。

ですが、香山さんが紹介した、女子柔道セクハラ事件で女子選手の中心的人物となった山口香氏の言葉は、ハラスメントの核心に気づかされる。というより、これはハラスメントに対するもっともな認識の基本であり、忘れてはいけないことです。

以下、引用します。

(引用はじめ)

(前略)山口氏は一連の経緯でいちばん重要なのは、大切なのは選手たちが「気づいたこと」と語っている。

 「彼女たちは気づいたんです。何のために柔道をやり、何のために五輪を目指すのか。『気づき』です。監督に言われ、やらされて、ということでいいのか。それは違うと」

(中略)

 山口氏は、選手たちにそもそも柔道を続ける意味にまでさかのぼり、問うたと言う。

 「あなたたちは何のために柔道をやってきたのか。私は自立した女性になるために柔道をやってきた。」

 たとえ金メダルをとれたとしても、自分では何も考えられない、決められない人間になったとしたら、何の意味もない。

 (中略)

 ハラスメントは単にそのとき被害者のからだや心が傷つくからいけない、のではない。私たちが生きて行うことの意味や目的が根こそぎ奪われるから、断じて許されないのだ。

(後略)

(引用終わり)

これだけでも、読む価値のある雑誌だと思います。皆さん、ぜひとも読んでみてください。