ユニオンとの関わりについて。
2014年5月13日
私は前職で自分自身のパワハラを闘い、それを本にしたためました。
パワハラ地獄 敢闘記: 私はこうして上司のイジメと闘った/日本評論社
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裁判所での取り決めなどの関わりもあり、また恩返しもしたいということで、
名古屋北部青年ユニオン(http://blog.goo.ne.jp/nagoyahokubuseinen-union )の書記長を務めています。
ユニオンでは、困ってる労働者の方の相談に乗り、場合によっては団体交渉や裁判の支援まで行います。
何度か新聞記事にも出させていただきましたが、職場環境改善工房代表ででることもあれば、名古屋北部青年ユニオン書記長として出ることもあります。
経営者や使用者にとって、やはり「ユニオン」というのは、怖い存在のようで、「ユニオン」に関わってるような人間に注文出す人間なんていないから、やめろ!とアドバイスをされる経営者の方も実際にいらっしゃいます。
ただ、パワハラの現場を知るには労働者側からの視点も常に持つ必要性があり、それが企業に対するパワハラ防止対策にも、役に立つ一面があります。
実は、経営者、特に起業をされた方には、ハラスメントが契機ではじめられた方が多く、その方々から助けてもらったり、「パワハラを防止したい!」という意識の経営者を紹介していただくことがあります。それだけハラスメントの問題はもう労使の分け隔てができないような段階にもなっているのです。
幸いにも、私の起業支援者で「ユニオン」との連携をすることも強みになる、と仰られる方もいらっしゃり、少しずつですが、理解も得られているようです。
私としては、この職場環境改善工房は「ユニオン」と連携した上での新しいビジネスモデルの構築をしたいと思っているのです。ただ、やはりビジネスはビジネス、そしてユニオンはユニオンで分けて考える必要性があると考えています。この仕事における手法がユニオンの経験に基づいているものだとしても、私が研究を重ねて編み出しているものです。ですから、この事業の主力である企業向けのパワハラ防止対策で「ユニオン」の力を借りることは考えておりません。
ただ、個人相談の質を高めるにはどうしても「ユニオン」の力が必要になります。ある意味、ユニオンと連携しているからこそ、「無料」で相談をうけることができますし、質の高い個人相談ができるのです。ただ、私のところに相談に来る方で、「ユニオン」を紹介するのは稀です。
そして、その高い質の個人相談の蓄積が、職場環境改善工房の質の高いパワーハラスメント防止対策につながっていくのだと考えております。