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事例紹介

パワハラのもたらすリスクとは。~経営者の方との名刺交換の場にて~

2014年4月27日

パワハラに関するコラムです。

 

 

私は仕事柄、社長さんにお会いすることがあります。

始めてお会いしたとき、名刺交換の時に、私の職業を聞いて、

「わたし、パワハラしてます。」

「わたし、叩いたり、蹴ったりしてますよ」

とおっしゃられる社長は驚くほど多いのです。

たいがい、初めてお会いする方なので、

いままで、そういう場面に出くわしたときは、場の雰囲気を壊さないためにも、

「厳しい叱責の中で、思わず、そういうことをすることもあるでしょう。ですが、その後できちんとフォローをしてくださいね。蹴りっぱなし、叩きっぱなしはいけません。」

と答えてました。

ですが、後悔先に立たずで、今ではこの私の言葉が軽率だったと感じていますし、反省しています。

考えても見てください。パワハラの何たるかも知らない方々に私がこんなことを言ってしまえば、

「あっ。叩いても蹴ってもちょっとアメを与えればパワハラにならないんだ・・・・」と思われるのは自明の理です。

ある意味、パワハラを助長する手助けをしてるのと同じです。

実は、叩いた、蹴ったという行為は、今までの裁判例の中でも、どんな目的であれ、違法行為とされます。

つまり、一発叩くだけでも充分にパワーハラスメントなのです。

言い換えれば、叱咤や業務指導という目的は通用しません。

なので、最近はこんなパワハラ是認発言が出たときはこう言うことにしています。

社長「わたし、普段から叩いたり蹴ったりしてますよ。」

私「そうですか、社長、それは自ら数千万という金を捨ててるようなものですよ。なぜなら、一回叩いただけでも、50万ぐらいの損害が出るからです。裁判例を調べればわかりますよ。ですから、今後はそれを止めましょう。絶対に叩いたり蹴ったりしてはいけません。」

50万円というのは、私なりに根拠があります。

1回叩いただけの行為で認められる損害賠償は、相場で言うと、5~10万です。しかし、パワハラ被害者の申立額というのは、たいがい100万円~200万円ぐらいです。

すると、弁護士費用は着手金が20万円から40万円、そして成功報酬(申立額から賠償額がどれだけ軽減できたかで決まることが多いです。ただし、弁護士によって異なります。)が20万円~40万円ぐらいです(着手金、成功報酬ともに、20%で計算)。すると、その他の経費も合わせて、最低ラインでも50万円ぐらいの経費は見込まなければいけないということです。

ちなみに、この記事を見た、社員の方、くれぐれも「へえー。一回叩かれただけで、10万円貰えるのか!」

と思ってはいけません。

社員はあくまでも、会社の一員として働いている以上、その職場の環境改善に努める義務があると私は考えています。なので、叩かれるなどの行為をされた時は、社員の義務としてして、その非を正す行動をしなければいけません。その行動無しにいきなり、会社からお金をとろうという行為は、社員としてとるべき行動ではないですし、やってはいけないことです。(それに、この金額も私の経験から言っていることであって、絶対ではありません)

しかし、悲しいのは、いまだに我れパワハラに関知せずといった顔で、平気に「蹴ったりしてます。」「パワハラしてます。」「使えない社員無視してます。辞めてほしい」ということを言う社長さんが多いということです。

つまり、意図的に「自分が正しい」と思い込んで無意識にとパワーハラスメント行為を行っている社長さんが相当数いるという現実があるのです。

そしてこういう現実が良心的な社長さんにも悪影響を与えてしまうのです。

社長さん同士の繋がりというものがあるので、パワハラ社長のマインドが、良心的社長に移ってしまうこともあるのです。

私自身もパワハラ社長のマインドとも闘っている日々で、常々反省しっぱなしです。

 

 

 

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