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事例紹介

(ニュースQ3)セクハラで降格 一審「妥当」、二審「重すぎ」

2015年2月26日

2015年2月25日 朝日新聞の記事です。

http://sk3-harada.jp/wp/wp-admin/post-new.php

 

【引用はじめ】

「俺の性欲は年々増すねん」。こんなセクハラ発言を繰り返し、降格などの処分を受けた男性2人が「処分は重すぎる」と提訴した。一、二審は判断が分かれ、結論は最高裁に。妥当なセクハラの処分とは?

■「不意打ち」と男性2人提訴

舞台は大阪市の水族館「海遊館」の運営会社。同館は、世界最大級の水槽でジンベエザメなどが優雅に泳ぐ全国屈指の水族館だ。

最高裁第一小法廷で1月22日に開かれた弁論。スーツ姿の男性が訴えた。「同じような発言をした別の男性は問題にならず、私は嫌われていたためセクハラだとして重い処分を受けた。全く納得できない」

対する会社側の代理人。「従業員の過半数は女性。水族館の顧客も女性が多く、会社が甘い対応をすれば職場環境を悪化させ、企業イメージを損なう」

処分を受けたのは、ともに課長代理だった40代の男性2人。20~30代の女性派遣社員ら2人の被害申告を受け、会社は男性2人に弁解を聞いた後、2012年2月に10~30日の出勤停止の懲戒処分、3月に係長への降格を言い渡した。2人は5月、「会社は注意や警告をすることなく、いきなり『不意打ち』で処分をした」と訴えを起こした。

■発言のレベル「完全アウト」

一審・大阪地裁は「女性らは派遣労働者という弱い立場で、上司としてセクハラを繰り返しており悪質」と非難。「処分は社会通念上、妥当だ」と判断した。

だが二審は、女性が男性らに明確に抗議しておらず、会社側が男性らに適切な指導をしたかも疑問だと指摘。「処分は重すぎて無効」と判断した。

会社側は「抵抗や抗議が困難な上下関係の中で非公然と行われたセクハラ行為。事前に注意や警告をすることが難しいセクハラ行為の特殊性を考慮していない」として上告していた。

セクハラ問題に詳しい市毛由美子弁護士は「発言はセクハラの中でもかなりのレベルで、完全にアウト」。ただ、「仕事をさぼる社員を処分する場合、何度も注意して是正を求めることが前提。今回はその注意が十分だったか」ともいう。

過去の判例では、宴会の席で部下の女性にひざの上に座るよう強要するなどした役員が懲戒解雇になり、処分の重さが争われたケースがある。09年の東京地裁判決は、行為をセクハラと認めたが、「会社は指導や処分をせず、労働者の極刑である懲戒解雇を選択したのは重すぎる」と判断。処分を無効とした。

 

 

■結論は最高裁、26日に判決へ

ただ、最高裁まで争われるケースは珍しく、市毛弁護士も「密室でのセクハラ行為は上司の注意も及びにくく、職務怠慢などへの懲戒処分に比べて重くせざるを得ない。最高裁の判断は企業経営者らにも注目されるだろう」と話す。

東京都議会で昨年6月、「早く結婚した方がいい」とのヤジを受けた塩村文夏都議は、「女性社員を大切にしない企業から魅力的な商品は生まれない。企業も社員も、セクハラ行為がブランドを傷つけ、経済的損害を招くという危機感を持つべきです」といい、こう問いかける。

「男性の立場が上で、女性は少々のことは我慢しないと、という昭和の感覚を引きずっていないか。都議会もいっしょですけど」

判決は26日。

【引用終わり】

 

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