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事例紹介

パワハラ「未熟さから論戦」 大阪府教育長、辞任は否定

2015年2月21日

2015年2月21日 朝日新聞の記事です。

http://digital.asahi.com/articles/ASH2N65ZRH2NPTIL02N.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH2N65ZRH2NPTIL02N

 

【引用はじめ】

「深くおわびします」。パワーハラスメント大阪府教育委員会の第三者委員会に指摘された中原徹教育長(44)は20日、記者会見で謝罪の言葉を繰り返した。だが他人を苦しめ、悩ませる言動の数々が露呈。教育行政トップの資質を問う声も上がる。

「自分のコミュニケーションの未熟さがあり、(職員と)論戦をしてしまう」。中原氏は不適切な言動の理由をこう釈明した。また教育施策を進めるにあたり、「『抵抗勢力』と戦わなければいけないような気負いや焦りがあった」とも振り返った。

第三者委は、意に沿わない職員に異動や解職をほのめかしたことに対し、「人格の高潔性の観点からも疑義がある」と厳しく批判した。こうした指摘に、中原氏は「初めから論破して説得する形ではなく、相手の言おうとすることに配慮し、反省して学ばなければならない」と語り、約30分間の会見中は立ったままだった。

昨年10月に問題発言を公表された時はいったん辞任を検討した中原氏だが、今回は「知事の意向に従いたい」としつつ、「チャンスを頂けるならば続けたい気持ちはある」と語り、一貫して辞任を否定した。

調査の過程で中原氏は、問題発言の内容に反論もしたが、会見では「私の認識は変わらないが、結果をそのまま真摯(しんし)に受け止め、反省したい」とした。

■教育委員長「懲戒処分を検討」

「(パワハラが)認定されてほっとした。組織として非常に深刻な事態だと感じている」。昨年10月、中原氏の問題発言を涙を流して初めて公にした立川さおり教育委員は、こうコメントした。

府教委の会議の後、当事者の中原、立川両氏を除く教育委員3人はそろって記者会見に臨み、陰山英男教育委員長が「調査結果は相当重い内容だ。驚き以上のショックがある」と語った。今後は松井一郎知事の判断と府議会の議論を見守る考えだが、陰山委員長は「教育長を続ける場合は、公務員としての懲戒処分を検討する」と付け加えた。

府教委は教育長職を懲戒免職とすることができるが教育委員の職を解くには、知事が罷免(ひめん)を提案し、議会が同意する必要がある。松井知事は報道陣に「理想を追い求める中で走りすぎ、言葉が不適切だったということだ。過去の例からみても罷免の要件にはあたらない」と中原氏を擁護した。だが23日に始まる府議会で、責任追及の声が上がるのは避けられず、中原氏にとって厳しい局面が続くと予想される。

■謙虚さの自覚欠いていた

教育行政に詳しい赤尾勝己・関西大教授(教育学)の話〉 中原氏は民間出身として教育界に「風穴」を開ける役割を期待されただけに残念だ。教育行政のトップは他人の意見に耳を傾ける謙虚さが特に大切だが自覚に欠けていたと言わざるを得ない。教育委員会制度の改正に伴い今春以降、教育長と教育委員長を一本化する新「教育長」が生まれ、権限も強まる。チェック体制の整備が急務だ。

■パワハラでもひどい部類

〈パワハラ問題に詳しい脇田滋・龍谷大教授(労働法)の話〉 教育委員や部下職員は、自らの職責に照らして必要な意見を述べたにもかかわらず、頭ごなしに否定され、人格を非難するような言葉を浴びており、パワハラでも相当ひどい部類だろう。「どこのブラック企業か」と感じるような内容だ。反省を深めてほしい。再び起きないよう、教育委員会も組織や意思決定のあり方を見直すべきだ。

【引用終わり】