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事例紹介

(現場から:2)残業月200時間、命絶つ 2014衆院選

2014年12月14日

2014年12月7日朝日新聞の記事です。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11494401.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11494401

 

【引用はじめ】

飛び降りたのは、本店ビルの7階からだった。

2012年10月18日午後2時ごろ、熊本市に本店のある肥後銀行の男性行員(当時40)が勤務中、身を投げて亡くなった。

この日の朝6時過ぎ、「行ってきます」も言わず出て行った男性の姿を、妻は今もおぼえている。

妻によると、男性は本店で手形などの業務システムを更新する作業の責任者だった。更新の期限が迫った12年夏から帰宅が遅くなり、午前0時過ぎに帰宅し、6時台には家を出る日が増えた。10月に入ると、午前4時半に家に戻ってきたこともあった。

男性から笑顔が消えた。妻や3人の子どもが話しかけても上の空だった。食が細り、昼の弁当には手をつけずに返した。身長は170センチ台後半あったが、体重は40キロ台に落ちた。たばこを再び吸い始めた。

死亡前1カ月間の残業は200時間を超えた。休日は2日だけだった。

パソコンで打った遺書は、会社の同僚らにわびる内容が中心だった。

「期日までに実現できると思っていましたが、営業店の方へ多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。私自ら収拾に努めなければいけないのですが、力が残っておりません」。実際はシステム更新は計画通りだったが、すでに男性は心のバランスを失っていた。

最後に少しだけ、家族に向けた言葉があった。

「家族へ こんな父親で申し訳ない」

妻の申し出を受けた熊本労働基準監督署は「極度の長時間労働でうつ病になり、自殺した」と13年3月、男性の労災を認めた。

妻は語る。「同じことが二度と起きてほしくない。長時間労働のない国はつくれないのでしょうか」

安倍晋三首相は「雇用を100万人増やした」とアピールする。だが、働き手の命を守る仕組みづくりは遅れている。(牧内昇平)

【引用終わり】