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事例紹介

(患者を生きる:2657)働く 職場のうつ:4 交互に襲う「二つの波」

2014年12月10日

2014年11月21日 朝日新聞の記事です。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11466701.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11466701

 

【引用はじめ】

勤務先の電機メーカーで休職と復職を繰り返すこと5回。東京都のシステムエンジニアの男性(42)は2009年5月、メンタルクリニック「メディカルケア虎ノ門」(東京)のリワークプログラムを受けることになった。

うつで休職中の人たちが復職をめざす。プログラムはクリニックで05年に始まった。

それは、「もう一つの職場」のようだった。通勤電車に揺られ、午前8時半過ぎにはビルの一室に参加者が集まる。9時から朝のミーティングがある。体を動かす卓球や、読書、パソコンでの資料作成、うつ病の病態や治療方法などの基礎知識を学ぶ時間もあった。健康管理の方法などをグループで話し合い、資料にまとめて発表するような内容もあった。

週1日から、徐々に2日、3日、4日、5日と増えていった。

自分の病気や休職の原因などを振り返り、報告書をまとめる。そんなプログラムに取り組んでいたある日、転機があった。

一緒にプログラムに参加していた仲間が、突然休んだ。「前日まで元気すぎるほど、元気だったのに」。後日、ようやく姿を見せたときには、別人かと思うほど落ち込み、体調を崩していた。ほとんど言葉を口にせず、ずっと下を向いたままだった。

自分もこんな感じだったのかもしれない。これほど極端ではないにしても、自分のなかで「元気だ」と感じていると、活動が多くなる。よく話すし、予定も多く入れがちだ。だが、その後に気分が落ち、それに併せて体調を崩す。この「二つの波」が交互にやってきている、と思った。

報告書を提出した後、男性は五十嵐良雄(いがらしよしお)院長(65)から「双極性障害」と診断された。憂鬱(ゆううつ)な気分がずっと続く「単極性」のうつ病と異なり、躁(そう)とうつを繰り返す状態だ。躁のときは「元気だ」と勘違いし、活動が多くなりがちだ。しかし、それはその後、体調悪化となって自分に跳ね返ってくる。しかも男性は、躁の状態が比較的軽く、本人も周りも躁だと気付きにくかった。

「二つの波」を把握し、軽い躁のときは、活動が多くならないように意識する。再休職を防ぐにはそれが大切だと、男性は思った。

【引用おわり】