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【こんにちは!あかちゃん 第23部】これってマタハラ?<3>再就職のハードル高く

2014年12月2日

2014年11月13日西日本新聞の記事です。

http://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/126812

 

 

(引用はじめ)

職場の半数を占める女性に、子どもを持つ人は一人もいなかった。出産前に辞めるのが慣例だからだ。「産休制度? あるにはあるけど」。妊娠を報告した杏子さん(32)=福岡市=の問いに、社長の答えは煮え切らなかった。

専門職の正社員として働いてきた。法律上、産休を取れるのは知っている。だが小さな会社で労働組合はない。声を上げても変わらないのなら、今は体を大事にしたい。「これまで勉強させてもらって、人脈をつくれたのも会社のおかげ。感謝している」。自分に言い聞かせるように今夏で「円満退社」した。

共働きの両親を見てきただけに、出産後も仕事を続けるのが自然だと思っていた。「楽しいしハリがある。それに、自分の収入があることで夫とも対等でいられるというか」。夫の収入に頼る今は、ランチへ行くにもいったん考えてしまう。

子どもの保育所が見つかれば再び働くつもりだが、専門性を生かせる場はあるだろうか。「事務とかレジ係とか全く違う仕事になるかもしれない」

《女性の就業率は子育て世代の30代で落ち込み、一段落した40代に上昇する「M字カーブ」を描く。働く女性の6割以上が結婚や出産を契機に退職するからだ。専業主婦を望んで辞める人もいれば、杏子さんのように複雑な思いでキャリアを手放す人もいる》

「子どもを持って就職するのって、こんなに大変なんだ」。主婦の職探しは、思った以上にハードルが高かった。

30歳で1人目を妊娠した彩花さん(37)=福岡県久留米市。正社員だったが、子育てに理解がなさそうな職場だったため退社し、計3人を産んだ。その間に医療事務の資格を取ったのは、再就職に有利だと思ったからだ。しかし、いざハローワークに行くと「経験者優遇」の求人票ばかりで役に立たなかった。

働きたい理由は二つある。幼稚園に通う2人の保育料だけでも毎月7万円かかり、共働きする必要があること。もう一つは「自分の世界」を取り戻すためだ。「子どもはかわいいけど、家にいるだけでは地域や社会とのつながりもなくて、もんもんとしていた」

仕事が決まらないと保育所を探せない一方で、希望した時期から入所できるとは限らない。焦りが募る中で、ようやく今年5月、介護施設のパート勤めが見つかった。「子育て経験があるからこそ細かい気配りができるなど、仕事に生かせていることも多い。社会はもっと『お母さん』を評価してほしい」

《マタニティーハラスメントが起こる背景には「子育てが一段落したらまた働けばいい」という社会意識がある。だが雇用の現場では、産休や育児休業によるブランクはマイナス評価され、正規雇用での再就職はさらに難しい》
=文中仮名
=2014/11/13付 西日本新聞朝刊=

(引用おわり)