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事例紹介

処分まで3年近く 群大でパワハラ 懲戒解雇

2014年11月29日

2014年11月21日東京新聞の記事です。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20141121/CK2014112102000174.html

 

 

(引用はじめ)

部下の教職員らに退職の強要や女性蔑視発言などのパワーハラスメントを繰り返したとされる群馬大大学院医学系研究科の四十代の男性教授が二十日、懲戒解雇処分となった。大学にパワハラの情報が寄せられて二年十カ月。「対応が遅すぎる」と悔しさをにじませる被害者もいた。一方、教授は大学が指摘したハラスメントの一部を認めたが、「強要したつもりはない」などと否認している点もあるという。 (伊藤弘喜)

 本紙は昨年秋から、この教授に書面やメールで取材を申し込んでいたが、返事は寄せられなかった。

 群馬大などによると、教授は二〇一二年一月に着任。その直後から一三年八月までの間、助教や講師ら男女の研究者五人に、退職や休日出勤の強要、適正な範囲を超えた叱責(しっせき)、暴言や侮辱をしたとされる。「女性研究者は結婚したら駄目だ」との趣旨の発言もあったという。

 五人のうち複数の研究者がうつ状態になって休暇を取り、二人は退職して別の研究機関へ移った。

 このうちの一人は「他の大学に移ってくれ、と教授から執拗(しつよう)に迫られた」と証言する。教授が他の研究者の仕事を否定するような発言を繰り返すのも目撃したという。

 大学は一二年一月、匿名の投書でハラスメントを把握。上司の和泉孝志研究科長が三回にわたり教授を指導した。しかし、研究者が退職するなどしてハラスメントが一時やむことがあっても、後任の研究者が入ると、再び始まったという。

 大学は一三年四月、被害者から正式なハラスメント相談を受け、調査委員会を設置。同年七、八月、和泉研究科長が教授に被害者たちとの接触を禁じる業務命令をし、被害者を緊急避難で他の研究室に移した。

 一方、大学関係者によると、この教授は「ずっと一人で研究してきた。(部下に)どう接したらいいか分からない」と指導法の悩みを周囲に漏らしていたという。群馬大は、新任の教授を対象に指導法などの研修を行っていない。

 井手孝行副学長は「将来のある研究者の芽を摘むようなハラスメント。今後、防止策を周知していきたい」と述べた。ハラスメント相談から処分まで一年半かかった点については「やれることはやっていた」と話した。

(引用おわり)