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事例紹介

「初体験は?」「風俗店行け」 同性間でもセクハラです.

2014年10月17日

朝日新聞2014年9月19日の記事です。

http://digital.asahi.com/articles/ASG9C0CSZG9BULFA053.html?_requesturl=articles/ASG9C0CSZG9BULFA053.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG9C0CSZG9BULFA053

 

(引用はじめ)

セクハラ は「異性間のトラブル」と思われがちだが、同性の上司や同僚のなにげない言動が、セクハラ になることもある。あまりなじみがないため、政府は昨年末に指針を改訂し、「同性間セクハラ 」について警鐘を鳴らしている。

■仕事中にしつこく質問

関東地方の20代の女性は数年前、勤め先で40代の女性上司の言動に悩んだ。

「あなた、初体験はいつ?」「やせてるから、彼氏ができないのよ」。過去の交際歴や体格のことを、仕事中にしつこく聞かれた。

腹立たしかったが、「やめて下さい」とは言えなかった。1年間の契約社員 だった女性は、直属の上司の機嫌を損ねたら契約を切られる、と思ったからだ。

上司と同じ職場になってから数カ月後に体調を崩した。会社から帰宅すると涙が止まらない。食欲がなく、ベッドに入っても1時間も眠れなかった。これ以上耐えられないと思い、会社を辞めた。

「女性同士なら許されると上司は思ったのかもしれない。だけど私は、男性からセクハラ を受けたのと同じくらい、つらい思いをした」と女性は話す。

■下ネタで心にダメージ

関東地方の派遣社員の男性(37)は、左官職人だった10年ほど前、同性の社長から嫌がらせを受けた。

仲間の職人に話した自分の性的な好みが社長に伝わり、からかわれるようになった。左官の現場や飲み会でも持ち出され、周りで聞く職人たちにも笑われた。同僚からだけならともかく、社長からバカにされて抗議はできなかった。

「下ネタでからかわれるのは男同士なら当然」と自分に言い聞かせ、深く考えまいと努めた。心にモヤモヤしたものが残ったが、誰にも相談しなかった。不眠に悩み、仕事のミスが目立ち始め、会社をやめた。

「下ネタでからかわれた時の心のダメージは、予想以上に大きかった」

飲食店でアルバイトをしていた東京都 の男性(28)は、同性の上司から無理やり風俗店 に行かされそうになった。

給料日 の閉店後、スタッフ数人で酒をのみに行った時、上司から「風俗に行け」と命令された。男性が拒むと、罰ゲームとしてほかのスタッフの代金も支払わされた。「拒否しているのに風俗行きを強要された。すごく嫌な気持ちだった」

■「同性間の気安さ」注意

厚生労働省 は、昨年末にセクハラ 対策のための指針を改訂し、「職場のセクハラ には同性間のものも含む」と書き加えた。

改訂前も同性間の性的な嫌がらせが許されていたわけではない。今回、明記したのは、改めて職場に注意を促すためだ。「セクハラ は異性間のものという印象が強い。被害が表面化しにくい同性間のセクハラ についても、防止すべきものだということを明確にした」と厚労省の担当者は話す。

では、同性間のどんな言動がセクハラ になるのか。社団法人「職場のハラスメント研究所」の金子雅臣所長は「嫌がる相手にわいせつな画像を見せる」「交際歴などをしつこく聞く」などの例を示す。

社員旅行で温泉に出かけた場合、嫌がる部下に一緒の入浴を強制すればアウトだ。「同性の気やすさで自然と出てしまう言動にも注意した方がいい。性的指向や、恥ずかしいと感じるレベルは『人それぞれ』であることを肝に銘じておくべきだ」という。

さらに職場での対策が急務なのは、ゲイやレズビアンなどの性的マイノリティー(少数者)の働き手に対するセクハラ だ。指針が定める「同性間セクハラ 」には、当事者が性的マイノリティーの場合も含む。

例えば「無理やり風俗に誘う」などの行為は、強制されたのがゲイの男性の場合、深刻さを増す。性的マイノリティーを支援するNPO法人「虹色ダイバーシティ」の村木真紀代表は「新指針で企業は同性間セクハラ への対策をとるだろう。性的マイノリティーの人にも配慮してほしい」と話す。(牧内昇平)

(引用終わり)