パワハラ防止を通して職場環境の改善を創造する職場環境改善工房

お問い合わせは090-7312-3133

事例紹介

「仕事ができる」から、「営業成績がいい」から、職場環境なんてどうでも良いのか。

2014年3月5日

これは、先日、ある会社の社長さんから、ちらっと伺った話です。

他の経営者の方もいる歓談の場でしたので,詳しいお話までは伺えなかったのですが、 要は,経営指針に「人材の育成」を掲げて,推進もしていきたいのに、どんどんと人を辞めさせる課長職がいる。その課長職に何回も、もっと部下を大切にするよう、注意を促したのですが,逆に「ついて来れないのが悪い」と開き直る.しかも、非常に優秀だから、何も言えない。とのこと。

新聞 パワハラもっと詳しい状況をお聞きしないと分からないのですが,

人をどんどん辞めさせる、「(経営者側から見たら)優秀な管理職」は、いわば,諸刃の剣です. 個人の能力の高さから得ている使用者としての権力を背景に、部下を一方的な自己流で使いつづけている可能性が高いからです.そうなると、この管理職の元にいる人のモチベーションは下がっていて、それを強引な手法で「優秀な管理職」を演じている可能性が高いからです。

管理職とて,部署においては「使用者」であり、「使用者」も「法律」を守らねばなりません。 労働契約法第5条は,使用者に安全配慮義務を課しています.つまり、使用者(上司)は部下が、安全に働けるよう,配慮しなければいけないのです. しかし,何人も辞めさせているという事実からは,この課長職さんが安全配慮義務を怠っていることが窺えます.

ですから、上記の課長職さんは,ある意味,「成績さえ良ければ、法なんてどうでも良いし,職場環境なんてどうでもいい」と言っているようにも聞こえます.

しかし、職場環境を整えて,初めて成績うんぬんが言えるはず、しかも、この課長職さんは,社長さんが経営者・使用者としての義務を果たそうとしているのに,それを「営業成績を背景として」、社長のコンプライアンス遵守の姿勢さえ、無視していると言えるのではないでしょうか。

成績がいい、仕事ができる、というのは、コンプライアンス遵守の上に成り立つものです。

ですから、法を無視、コンプライアンスを遵守しない考えの下での、「仕事ができる」管理職は、

会社の存続そのものを否定する存在でもあります。巨大な損失の種を育てているのと同じです。